心が蝕まれてゆく過程
「心が蝕まれてゆく過程 」
病的な状態の時には、病的なものに惹きつけられてしまうものなのだろか?
それとも単なる偶然だろうか?
清水博子さんの「処方箋」を読む。重くて暗い気分になる。
海外留学した友人の代わりに、友人の姉(「おねえさん」と呼ばれている)の精神病院への通院の付き添いを有償で引き受けた男の話。
物語は、後半から、今度は男の恋人が、心を病んでいく。男の恋人は、男といっしょに「おねえさん」の付き添いに加わった時から、様子がだんだん変わっていく、まるで「おねえさん」に感染したみたいに、なってゆく。
物語の前半は、ごくごく普通で健康的だった女性が、後半一転して、みるみると生気を失い病んでゆく様が、あまりにリアルに克明に描かれていた。
恐ろしい。ほんとうに恐ろしい。
恐ろしすぎて、実は、まだ残り三分の1ほどは、読めないままでいる。